Burberrys  BLUE LABEL  JR京都伊勢丹店_2002.07
■サイズ■仕様
W2250xD550×H2213
図面参照
本体:木染色CL仕上げ
■備考
2019.11.27更新

作図説明

この什器は、今は無き英国の有名ブランドショップでの壁面什器です。什器の製作図を描いたのが、20年近く前になります。

グリッドでの配置構成とバランスが絶妙ですし、現在でも決して見劣りはしない什器だと感じます

照度を落とした店内の壁面に、演出照明を巧みに利用したこの什器は、単なる棚什器では無く演出用ディスプレーボックスで、店頭に立ち寄ったお客様にとって興味を助長させます。

この場合は壁面を背負って配置されていますが、これほどの演出力がある什器ならば、店頭に配置してもおかしくない什器でだと確信します。

それでは、その詳細図を見ていきましょう。

以下の断面詳細図を見ていただければ気付く思いますが、各グリッドには、演出照明用の乳半アクリルボックス(ここでは行灯)があります。

興味を感じたのは、その行灯ボックスの位置が、ランダムに配置されているところです。 間違えば、ちょっとうるさい感じもするのですが、乳半アクリルでのボックスなのでそれほど目に刺すことは無いでしょう。

また、壁面に対しも間接照明が設置されているので什器全体が浮き上がって抜群な演出効果が期待できるでしょう。断面詳細図でいえば右端に取り付けたスリムラインです。(上記作図参照)

この什器は、私がお勧めする壁面什器の一つに挙げることができます。また、通常の考え方だと、もちろん商品展示なのですが、趣を変えてライフスタイルを感じる趣味的な小物などをディスプレイしてもよいでしょう。

ひととおり説明してきましたが、最後にちょっと細かい話をします。下記の作図は、百貨店には高さ規制があって、それを示したものです。天井から500mm落としたところまでは、造作してもOKという、内装管理室からの確認事項です。

後記

図面屋を永くやっているので、同じような什器図はよく見ます。実際、昨年携わった賢島の志摩ホテルでも、今回の事例とよく似たグリッドを用いた什器がありました。

グリッド構成での什器は、きっとデザインがしやすいのでしょうし、見栄えもあるので、多くのデザイナーさんはこのパターンをよく使います。(私もですが・・・・。)

ですから、よいところは普段からスケッチや写真を貯めておくようにしています。近年ではザインの仕事はしていませんが、そういったデザインの資料は、いつ役に立つかも分かりません。みなさんも是非私のやり方をしていてください。

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