開口補強を考えられた建具は長持ちする!
今回は、とてもオーソドックスな建具図ですが、見ていて安心できたのが、開口補強をしっかり表現していうところです。
木製の建具なのでそれほど思いとは感じませんが、頻繁に使う場所とみえ、枠はスチール製で考えられています。
図面にも売り場とバックヤード書かれているのが、その証拠です。
デザインはまず考えなくで良いでしょうし、このような建具は何処にでも存在するモノでしょう。
ここで、覚えるべきは毎回のように伝えている箇所ですが、もうお分かりでしょう!
■サイズ | ■仕様 |
W922×D30×H2077 図面参照 | 開口枠:スチール曲げ加工焼き付け仕上げ 建具:木工下地化粧板仕上げ(白) 押し板:t=12mm コーリアン(面取り5mm) 引き手:鉄芯入りプラスチックハンドル |
■備考 | ■難易度:初級編★★★☆☆ |
作図解説
図面を見ていただければ、その概要は概ね理解可能と考えますので、特記することは無いでしょう。
ただ、作図を進めるに当たって注意していただきたいことは、ドアサイズの寸法表示は間違いなく記入することです。
建具枠からマイナス3mmの隙間を空けてあげれば大概の建具は納まります。しかし、建具下部の隙間については、一般的には10mmとしておいてください。
これについては、床の仕上げにもよって異なることはあるでしょうが、通常では10mmで結構です。
初心者の方の図面を見ているとこの辺りが描けていない人が多いと感じます。
基本設計などの展開図レベルではむしろ描かない方が良いと感じますが、実施設計辺りからはしっかりとした寸法表示は不可欠です。
そして、今回は建具に押し板を付けています。
お分かりのように、手が塞がっていることの多いケースではこれを使います。内部からは当然引き手となります。
作図ポイント
ポイントととなるのは、以下の詳細図です。
当サイトの建具事例の記事には、必ずこの2つの断面詳細図が出てきますので、すでにお分かりの方は、それぞれの建具図を見比べても良いかもしれません。
図面レベルもシンプルながら見やすい図面が描かれています。ですから、初心者の方はこの事例を参考にして一度描いてみてください。
縮尺は1/5になっていますが、この辺りから作図するのにハッティングはやめて、ネタ入れをすることをお薦めします。図面の精度が上がったように感じられますから。
そして、評価が高くなります!
私の熟成には必ずこの方法をとってもらってます。後になっては手遅れで、最初からこう習えば後になって苦労することはないでしょう。
本日は以上とします。図面屋のみなさん頑張ってください!
長々とお付き合いありがとうございます。
尚、乱文についてはご容赦を!
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