ラウンド式什器で効率アップ
今回の事例は、昔々描いたネクタイ什器です。
ワイド寸法が、3000mmという大きさですから百貨店のメンズ平場や、スーパーのメンズコーナーなどで展開した什器と思われます。
なんせ、もう35年前のことですから記憶も薄い!
作図的には、それなりに描けていますので問題はありません。できれば作図初心者の方にはおすすめの事例だと感じます。
一応、当時ではヒットした什器のひとつで、VMDパネルに掛け式で展示、また両サイドでの置き式の展示で見せ方に変化を持たせました。
また、腰部分では引き出しを使って見せ方も行えます。(主に商品ストック)
ラウンドタイプの什器ですから、お客様にとって店内に入ればどの角度からも商品が視認されますので、重宝したと聞きます。
什器が非常に大きいので、図面では分割指示をしています。それでは、作図を読み取ってくください。
■サイズ | ■仕様 |
W3000×D1500×H1500 図面参照 | 本体(木部):木工染色CL仕上げ 上置きテーブル(TOP):t=8タペストリーガラス (脚部):t=8クリアガラス VMDパネル:t=8タペストリーアクリ ローレットビス止め |
■備考 | ■難易度:初級編★★★☆☆ |
作図解説
解説というか、什器図面で大切な以下の断面図をまずは把握することです。
この図面では、特にこれといった落ち度はありませんが、出来るならばハッチングをネタ入れで描いてやればよかったと感じます。
昨今、図面の精度が問題になってます。
ちゃんと学んでない人の図面と、正しい教えを受けた人の図面は見ればすぐにわかります。
ネタ入れは、確かに邪魔くさい作業ですから嫌がる人は少なくありません。
私のスタッフにはこれについてはうるさく指導してますので、クライアントに喜んでいただけます。
図面の見栄えがいいんです。映えるです!
この断面図にも、分割の指示が確認できます。
百貨店などは気位が高いので、まず分割什器はあり得ませんがスーパーの衣料コーナーには、よく分割方式で図面を描きます。
搬入などのさいに、エレベーターに入らないのも理由の一つです。いずれにせよ、図面初心者の方はこういったこともあり得ると思ってください。
言い忘れてましたが、分割のメリットもあるのです。
例えば、レイアウト変更などで、中央の什器は単独での使用が出来ます。そして、両サイドの什器を背合わせで使えば、立派なディスプレー什器としても可能です。
以上です!
↓ ↓ ↓