オーソドックスな什器であるが、素材変化で活躍が期待される!

今回は、1999年に描いた図面です。当時、一世風靡した”レナウン”の紳士服ブランドのひとつでした。

このショップは、全国の百貨店に多く展開されていたため、原則的に什器持ち回りは当たり前でした。
そのため、ほとんどの什器は自立式で、施工らしき内容はほとんどありません。

図面は、ドレスシャツ専用の什器で、壁面ボリューム什器と読んでいました。
機能としては、トップから“魅せる、次にボリューム、そして“触れる”、最後にまたボリュームと続きます。

最下段は、ストッカーとなっていて、壁面ボリューム什器の典型的なスタイルです。

若干閉鎖的な什器ですが、アレンジによっては、風通しの良く、シンプルで見やすい、そして、触れやすい什器と変身するかもしれません。

■サイズ■仕様
W1280×D650×H2230
図面参照
本体ブナ柾目 C.L仕上げ 開戸ブナ柾目 C.L仕上げ
開戸ブナ柾目 C.L仕上げ
棚下灯取付 ニッポー LUS-F2-1150S
ピアノ蝶番取付 SUS ランプ印 LS240(S.U.S  HL)

■備考■難易度:中級編/★★★☆☆

作図解説

作図は、箱什器ですので思ったより時間はかからず、スムースに描いていけると感じます。

基本、外枠の四角形を描いて、寸法毎に追い出し線を描き(横線、縦線)そこにオブジェクトを作れば、初心者の方もある程度は描けます。

店舗の壁面部(バーチカルゾーン)には、こういったスタイルの什器は多くありました。
ただ全てが、このスタイルではありません。

コストを抑えるなら、壁面システムを埋め込む方法もありましたが、見た目が良くないので百貨店ではあまり見たことはありません。(当時の話しです)

最近では、このような豪華な什器(造り)は、”スーパー・ブランド・ショップ”ぐらいでしょう。(笑)

それでは、この図面お押さえどころを示しましょう。

作図ポイント

上記の詳細図こそ、覚えておかなくちゃならないカ所です。
って言っても、これも難しくはありませんね。

傾きの角度(約5°)は入っていませんが、傾いたパネル寸法を押さえていけば描けますね。
何てことはありません。

それに、この手法は何もドレスシャツを魅せるだけでは無く、旅行会社のパンフレット、情報冊子などにも使うことが出来ます。もちろん角度調整は必要ですがね!

それによって、付属金物も変わりますが、まぁ、よく似た感じで描けます。
ですから、これは、”必須”です。

後、下の段の “触れる”については、トップ画像で読み取れると思いますので、真似って描いてみてください。
私の財産は、みんなのものです。是非是非、活用ください。

以上!

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