■サイズ | ■仕様 |
W1860×D615×H2317 その他は図面参照 | バック壁面:PB下地AEP塗装 ゲート :ブリックタイル貼り+塗装仕上げ 棚板:木工化粧板仕上げ |
■備考 | |
作図説明
今回は、作図事例と言うよりも店舗における壁面演出についてお話しします。といっても収め的な説明が無いわけではありません。
この場合は、奥行きが深い店舗であって、事例のカ所は奥深い位置にある故に、壁面処理としてはとてもの良い事例だと確信してます。それでは、VMDを含めて考えていきましょう。
さて、事例の平面図及び、立面図を見てみると、ゲート部分にブリックタイルが貼られていています。きっと他の壁面との差別化と奥壁面に位置するところからこのように特化したのでしょう。
もうこれ自体が、VMDされたファーカルポイントなのですね。
このショップは、アウトドア派のトラッドショップの壁面なのですが、このファーカルポイントととなる壁面には、普通、商品を陳列することはありません。
そのほとんどは、コーディネートされたボディーかボディーハンガーでディスプレーが施されます。
ただ、今回の事例では、閑散期と繁忙期で使用できる壁面造作什器として、この考えられたわけであって、別に珍しくもありません。しかし使い勝手はとても良いと好評を受けるでしょう。
閑散期、要は季節商品の立ち上がり時期なのですが、そのときは2スパンある空間に前述したコーディネートを演出します。
そして、繁忙期になると今回の作図事例の構成でお客様をお迎えします。壁面システムで様々な対応が出来るのも利点のひとつと喜ばれました。
繁忙期においてもゲートを模ったブリックタイルが演出要素を担い、店舗イメージを上げています。
今思えば、当時はこの手法が多く見られ、マテリアルとフォルムは違えど百貨店系のテナントではほとんどが、今回の事例に近い壁面で演出していたように思えます。
最後に断面詳細図を載せておきます。
この程度の断面図ですから、すぐにお分かりになると感じますが、如何でしょう!ブリックタイルの厚みも読み取れますね。
この断面図を見ると、壁面システムで棚構成となってますが、閑散期にはフェイスアウトハンガーにもなります。そのパーツは以下のようなモノです。
最後に、ちょっと注意点をお伝えしておきます。こういった荒々しい素材(レンガタイル)を使用するときは、出来れば出墨に金物で見切りが必要かもしれません。
商品を痛める原因にもなりますし、お客様にも何らかの支障が起こらないとも限りませんから・・・・。
設計段階で要確認ですね!
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