木製建具図としてはお手本的な事例

下の図面を見る限り、作図及び、それに伴う金物備品なども明確に表現されています。

これはもう、真似ってご自分のものとしてください。

図面的には及第点をあげても問題無い図面です。

これさえ、しっかり覚えれば木製建具(開き戸)は卒業しても良いでしょう。

大きさ、マテリアルもごく普通なので、汎用性も感じられます。

生活雑貨店_2009.08
■サイズ■仕様
W800×D110×H2400
図面参照
枠:木下地化粧板仕上げ
建具:木工化粧板仕上げ
■備考
難易度:初級編:★★★★☆(4.5p)

作図解説

まずは以下は、平面詳細図を読み取ってください。(15分)

建具位置を除けば、極々、普通の木製片開き戸と言っいいでしょう。

建具枠とちり、建具、壁面と、ドアクローサー、どれをとっても、しっかり描けてます。

尚、付属金物の蝶番とレバーハンドルにはアンティーク感を演出するためにちょっとくすんだゴールドメッキに仕上げました。

平面詳細図

開口枠については、縦枠と上部の横枠とに1mmの段差をつけています。

開口枠を横から見たときに横枠の小口を見せないためにこの段差を設けています。
(以下は枠の縦勝ち横勝ちについての画像)

上の作図を見ると、縦勝ちの開口枠では横枠が隠れて見えません。

半分以上が左右の壁で隠れてしまい、ほんの数ミリしか見えません。

基本的には、開口枠としてはこの縦勝ちでの組み方が一般的とされています。

以下は、縦断面詳細図となりますが、かろうじて縦枠が勝っているのが確認できます。

しかし、見にくいですね! 1mmですから仕方が無いことにしましょう。

縦断面詳細

作図上での注意点

この作図事例の場合、壁面の巾木に 5mm厚の木製巾木を使っています。

そのため、開口枠の見込みはこの巾木の厚み分を含めて、壁からのチリ寸法を決めなくてはなりません。

当然のようですが、壁とのチリ寸法だけに目が行き、巾木を忘れがちになりますので注意してください。

それにもうひとつ!
ほかの建具図にも共通して気を付けている点があります。

それは、戸当たりの取り付け場所と形状です。(今回の事例では写っていません)

これは建具の取り付け位置にもよるのです。

しかし、壁ぎわに建具を取り付ける場合、レバーハンドルが、壁に当たって、仕上げを傷つけてしまう恐れがあります。

ドアチェックが、ある程度ストッパーの役割を果たすのですが、より安全の為に戸当たりを取り付ける事をお勧めします。

ですから、極力壁際の目立たない所の床面か、壁面に戸当たりを取り付けるようにしています。

仮に、壁面の仕上げがミラー貼りの場合には、とんでもない事になります。

ミラー補修に大きなコストが掛かってしまいます。

事前に設計段階で回避出来るようにしておくべきでしょうね。

建具の描き方について有益な情報があります。興味のある方、是非以下サイトへお立ち寄り下さい!

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