
■サイズ | ■仕様 |
W1200×D50×H2400 図面参照 | スクリーンフレーム:25×50スチール角パイプメラミン焼付仕上 押さえ縁:9角スチール角パイプメラミン焼付仕 スクリーン:t=10クリアガラス |
■備考 | |
2020.11.18⇒2025.07.14 |
作図解説
内装設計でよく出てくるのが、ガラスサッシュやスクリーンですが、今回はそれらで必要な最低限の実施図をご覧頂きます。
正確に言えば、『納め図』です。これについては是非覚えるようにしてください。
サッシュフレームの材料費や製作費を考えると、流通の多い規格サイズの鋼材を使う事が望ましいです。
今回の作図事例のフレームも全て規格サイズで構成しているので、ローコストに抑えたサッシュになっています。
基本フレームには、25mm×50mmのスチール角パイプを用い、足下のハカマには、高さのある60mm×50mmの角パイプにしています。
ガラス押さえは、9mm×9mmの角パイプを片側だけ溶接して、ガラスをはめ込んだ後に、もう片側の押さえ縁をビス固定する納め方です。(以下、a部詳細図参照)
この規格鋼材を使った構成が最も一般的なガラスサッシュの納めとなっていますので、しっかりマスターするようにしてください。
頭に入ってしまえば、なんてことはありません。

次に、フレーム本体の固定方法について、各部の詳細図と共に見ていきましょう。
サッシュは、天井と床、そして左側の壁の三箇所で固定します。(事例の場合)a部詳細図では、壁面とフレームをビスで固定しているところを表現しています。
ガラスを取り付ける前に、フレームに開けておいたバカ穴から壁面に向かってビス止めとします。
図面では、ビスの表現がやや小さすぎます。これでは、保たない気がしますが….。
この時、壁の下地材とスクリーンフレームの位置関係には注意しておいて下さい。なぜなら、固定ビスが、LGSに届かないからです。
基本設計の段階からでもこのサッシュと下地材の位置には気をつけるようにして下さい。実際は現場任せとなりました。
続いて、以下は断面図を部分拡大したb,c部詳細図です。

上記の作図で、フレームが天井と床に対しての固定方法が読み取れます。
天上面には、あらかじめ25mm×50mmのスチール角パイプに溶接処理しておいたボルトを、これも事前に天井に仕込んだ補強金物に固定するのが、ほぼ定番の納め方です。
一方、床面固定については、そのほとんどが、アンカーボルトでの納めになりますが、施設によっては不可もありますので代替案として、カールプラグとビスのでの固定方法もあり得ます。


最後に、今回はガラスサッシュのフレームを中心にご説明してきましたが、ガラスにも厚みよって、フレーム規格サイズが変わってくることも覚えておいて下さい。
取引のあるガラス屋さんから教えてもう方法もありますが、規格サイズの表がありましたので、参考までにご覧下さい。

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