質素な空間にガラスと間接照明で”華”を演出する

今回の作図事例は、風変わりなガラスパーティションの事例となります。

空港のラウンジやホテルのロビーなどに設置して、ちょっとしたレストスペースをつくるのに適したガラスパーティションです。

風変わりといいましたが、普通一枚物のガラスのパーティションが多い中、事例は下部に間接照明をつけて、何かをしようと考えた結果だそうです。

が、未だに何のためのスペースか分からずじまいという、ある意味不思議なガラスパーティションだと感じます。

ただ、アイデアをお持ちの方でしたら、きっと活用するんじゃ無いかなって思い、投稿を決めた訳なんです。

思いとしては、インテリア小物などのディスプレイ空間。

また、トップに雑誌や新聞、時には観葉植物などを並べて季節感を演出も可能と考えられます。

ちなみに、実物件での設置位置は以下のようになってました。

それでは、作図解説に入る前に、図面を読み取りましょう。(30分)

とある美容サロン_2007.09
■サイズ■仕様
W1497×D350×H2300
図面参照
基本フレーム:t=1.5 SUS.HL仕上げ
天板:木工化粧板仕上げ
※間接照明取り付け
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説とポイント

まず、平面図、平面詳細図、断面図を読み取ってください。(15分)

基本的な構造は、左右の67mm×53mmのステンレス(以下SUS)柱とSUS曲げ加工でステージ組みして、全体を支える仕様にになっています。

そのため、天井面の柱には溶接した上枠を下地金物とボルトで固定しました。

そして、床面のステージには、SUS角パイプ組した土台をアンカーボルトで固定しています。

この結果、強度のあるパーティションとなり、腰部分に空きスペース(ディスプレースペース)があってもさほど問題ありません。

上下にあるのスクリーンはどちらも上げ落とし式(ケンドン式)の取り付けとなっています。

しかし、下部の収め方には注意が必要です。

腰の天板とステージ間を支える21mm×21mmのSUS角パイプを繋ぐために40mm×18mmの角パイプとフラットバーを溶接した見切り金物を天板に埋め込む仕口にしています。

これは、支柱の振れ止めと強度を上げるために取り付けてあるのですが、強度的にはあまり強いと言えません。

安全面を考慮するのであれば、オープンになっている側面に側板を取り付けるか、21mm角の角パイプをもっと大きくする方が強度的には良いでしょうね。

まとめ

今回の事例は如何でしたか? 私思うに結構汎用性を感じています。

W=1500mmですから、ちょっとしたスペースにはマッチすると共に演出を加えればイメージアップに繋がります。

汎用箇所は、待合室、休憩ルームなどでは如何でしょう。是非設計業務に役立ててください。

最後に今回の事例で使用しているガラスは、10mmと12mmの比較的厚みのある材料をしようしています。

しかし、コスパを考えるなら8mm厚でも問題ないかもしれません。

長々とおつきあいありがとうございます。
また、乱文お許しください。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ