博多阪急1F_2010.09
■サイズ■仕様
W3600×D500×H1600
図面参照
基本フレーム:22×22スチール角パイプ
ショーケース:t8mm ガラス組
腰:化粧板仕上げ
■備考
2020.10.21

作図説明

百貨店の直営コーナーの一角に設置したメガネ&サングラス専用の什器ですが、今回は、作図事例を見ていただきます。

基本構造は22×22mmスチール角パイプのフレームに腰部のショーケースが組み込まれたフォルムとなります。

フレームには、様々なパーツに対応出来るようにスリット柱が溶接されていて、この什器ではガラス色のアクリルボックスとミラースタンドがスリット受けとなっています。

そして、スリット柱間には5mm厚のクリアガラスにタペシートを貼ったスクリーンを取り付けています。什器の背板の部分に当たります。

上記、a部詳細図をご覧いただくと、スリット柱とガラススクリーンの納め方が理解できます。スクリーンを固定するために9mm×9mmの角パイプを使っています。

このガラスフレームの納めは、とてもシンプルで見栄えもします。何よりスリット角柱が、底目地のように見えることでデザイン性を保っていると感じます。

基本フレームのそれぞれの支柱には、棚下照明、演出照明に対応するためにラインコンセントを埋め込んでいます。ここまでで全体像が概ね理科出来ると感じます。

次に、什器腰部分のショーケースについて説明していきます。

断面詳細図

上の断面図詳細図でもわかるように、引き出し式のストックと上部のガラスケースで構成したシンプルな什器です。

ショーケース自体は、こだわりもなくシンプルな造りですが、ケース内照明は百貨店仕様のオリジナルとなっています。スチール製の直径12mmの支柱が2本と同素材で曲げ加工した照明カバー+エースラインが取り付けてあります。


上のb部詳細図でこの照明器具とケースの断面図部を拡大しているのでご覧下さい。お薦め納めポイントとしては、照明器具の配線ルートと支柱の固定方法にあります。

以下はケース内照明を下から見たアングルのスケッチで、器具からの配線が支柱に開けた開口を通っている様子を表現しています。

この支柱は、ケースの天板を貫通し、底面で40mm×40mmの座によってビス固定しています。


天板上部にある円形の座と底面の座とで挟み込むようにした納め方ですが、ショーケース内の円形の座はなかってもよいと思います。

いずれにせよ綺麗な納めです。さらに照明カバーが可変するのも良いです。作図では角度30°ですが、60°まであればケース全体に光が届くようになると思われます。

気になったことは、壁面什器のトップに落とし込みのガラスだけで、照明器具が取り付けてありません。

メガネのような商品をより際立たせる為にはやはり照明による演出が最も有効なので、フレームにあるラインコンセントを使って棚下照明を上部のフレーム下に取り付ける工夫も必要ですね。

付け足しとなりますが、最後に下部ショーケース上に置くスタンドミラーも付けておきます。注意点としては、ミラー板の角度です。では!

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