作図事例 ”きほんのき”

■サイズ■仕様
W不明×D9×H3450
※壁面全面のため
壁面:t3㎜ミラーマット下地+t6㎜グレーペンミラー貼り
下部見切材:t3+t1.0 SUS/FB ブラッククローム仕上げ
■備考
初級編/難易度:★☆☆☆☆

作図解説

今回ご紹介する作図事例は、壁面のミラー貼りの詳細図です。”きほんのき” ですから、是非覚えるようにしてください。

結婚式場の通路やスポーツジムなどの施設で、壁全面をミラー貼りで仕上げているのは、目にしたことがあるはずです。

単にミラーを貼っているので、納めについては、”きほんのき” であって、作図を見れば理解できると感じます。今回は、それより、別の大切なことがあるのです。

レッスンポイント

さて、この作図事例では、このような全面ミラー貼り壁面での、分割について説明してきます。非常に大事なポイントです。

壁に全面にミラーを貼る場合、一枚物の大判のミラーが理想的ですが、コストが大幅にアップしします。そこで、規格サイズのミラーを分割して貼ることが少なくないです。

ただ、この手法を使う場合は、分割数とそのジョイント位置がとても重要となってきます。

これは、ダンススタジオや、フィットネスクラブを、一例としていますが、全面ミラー貼りは珍しいと感じます。

写真の施工方法については、左右分割であって、ごく一般的な施工方法だと感じます。

ただ、今回の事例は、全面ミラー貼りですから、その分割方法が、上下左右分割としたわけです。追出しは、床から2405mmで分割しています。

言ってみれば、一般的で、当たり前の施工方法です。

ここで、少し規格サイズについてご説明しておきますが、ミラーを含めた内装材で最も良く使われるサイズといえば、900mm×1800mmと1200mm×2400mmです。

材料によって、この規格サイズを超えるものもありますが、ミラーやガラスの場合は、その厚みが大きく関係します。

例えば、5mm厚のクリアミラーの最大寸法は、1829mm×2540mmで、6mm厚になると、2134mm×3050mmまで大きくなります。

これらのサイズを把握することは、分割数をより簡単に割り出すことが出来るので覚えておいてください。

サイズとコストについては、各メーカーによって異なりますので、サイズ表などの資料をネットでチェックしてみてください。
⇒ 鏡の販売.com

断面図はしっかり理解すること!

それでは、納めについて少しですが、説明します。大したことはありません。床部分だけの納めですから。

クロスや塗装仕上げの壁面でも巾木を取り付けますが、ミラー貼り壁面も同様に見切り材を取り付けます。

形状的には、この事例のように、T字型やL型のものが主流です。ミラーエッジと呼ばれる既製品もあるので、状況に応じて使い分けるこも出来ます。

参考までに代表的な既製品のミラーエッジを添付しておきますので、参照下さい。
⇒ ロイヤルミラーエッジ

まとめ

今回の作図事例は、とある結婚式場での実施図面の一部です。このミラー貼りの納めも大変でした。確か6階の通路でした。

当初は、大判のミラーで図面を描いていたのですが、搬入がエレベーターだったので、規制のミラーに変更となり、この箇所全部描き変え!ほんと参りました。

後、全面ミラー貼りでしたから、この歪みが気になりましたが、既製品を使用したことでそれほどの歪みは無かったような・・・・。

サイズが大きくなればなる程、歪みも大きくなるので、逆に良かったような気もします。

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