何を意味してハイタワー什器というのか?

いつからか,背の高い,それも平面が正方形の什器を『ハイタワー什器』と呼んでいる私ですが、その言葉の所以は知りません。

今回の事例の什器も高さがH=1800mmありますから、まずこのタイプに当てはまります。

基本的な考えから、壁面での設置が理想的です。これ以上(H=1800mm以上)の什器もやはり壁面構成のひとつになると考えられます。

しかし、たまに単独でしかも、売り場のセンターゾーンにレイアウトされている店舗事例もあります。非常に不可解な什器とも言えます。

百貨店の高級ブランドショップでは、希に見ることがありますが、私的にはセンターゾーンでの展開はお薦めできるモノでは無いでしょう。

今回の事例もこの類いで、わりととオーソドックスなタイプのガラスケースです。

それでは、以下の作図をご覧ください。

■サイズ■仕様
W600×D600×H1800
図面参照
フレーム:25×25スチール角パイプGBブロンズ仕上げ
側面:t=6mm 高透過ガラス
扉:t=6mm 高透過ガラス
■備考■難易度:初級編/★★★★☆

作図解説と納めポイント

こういった、ガラスケースは事例のようにあまりデザインを施しても意味が無く、ただ商品をお客様にアピールできれば、その役目は十分果たせます。

仮にデザインを欲するなら、下部の腰部辺りに施す程度です。あまり意識すると変なものになってしまします。ここは、やはりシンプル! が似合います。

それでは、造りについて進めます。

平断面詳細図を見ると、25×25スチール角パイプ組が基本となり、6mmの高透過ガラスが上下のアングルで固定されています。

そして、ガラス用のダボネジを取り付けて、棚ガラスを乗せます。ガラス扉については、作図を見ていただければ説明は付きますね!

ここでの注意点としては、ガラス固定です。

本来は、ガラス固定のため、ガラス押さえを設けるのですが、ここはシンプルさを意識してこう納めたのでしょう。両サイドの止めは、ボンドだと思います。

それでは、上の縦断面詳細図をご覧ください。シャープでスタイリッシュなフォルムはシンプルさを感じ、商品がとても見やすい感じがします。

各納めは、とても明確に表現されています。誰が描いたかは忘れましたがうちのスタッフでしょう。
ガラスの納め方も確認され、断面図上と腰部にコの字アングルを取り付けているのが分かります。

気になったのは、脚の部分ですが何故こんな形になったのでしょうね。 分かった!

25×25スチール角パイプ組が基本となっているので、この真ん中の二本の角パイプは補強と考えたのでしょう。

残念だったのが、ショーケース内のディティール図が無いことです。この辺りをしっかり描いておけば満点だったのにな!

今回は以上です!
長々とお付き合いありがとうございます。
尚、乱文についてはご容赦を!

お願い致します!
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