基本形を覚えれば後は応用

今回は、”稼げる図面”をお伝えします。
稼げるっていっても、たいした差はありません。

大切なのは、図面の正確性、見た目のバランス、そして、詳細図の密度だと感じます。

もちろん断面については、ハッティングで処理してもいいんですが、ここはやっぱりネタ入れがマストと考えます。

急がされた図面は仕方が無いですが、図面を描く人間としていつもネタ入れを習慣化すれば、それほど時間がオーバーすることはありません。

それでは、今回はショーケースが事例です。文具売り場では活躍する什器ですので、是非覚えるようにしてください。

■サイズ■仕様
W900×D450×H1050
図面参照
ショーケース:t=8クリアガラス+飛散防止フィルム貼uc2 り
腰:突板練付け染色仕上げ
腰目地:10×10 SUS HL角パイプ打ち込み+ボンド止め
その他、図面参照
■備考■難易度
中級編:★★★☆☆/3.5強

作図解説

まず、全体図については確かに見やすく、よく整理された図面で高評価を得るようです。
文字も一方向のまとめられていて読みやすさも良いでしょう。

文字書きについて、私がいつも言っていることは全てとは言いませんが、右に流します。
紙面上の都合で、左に持ってくることはありますが、通常は右に持ってきます。

これについては、自分でルール化した方が良いでしょう。

次に、寸法入れは私の場合は必ず左に持ってきます。これについてもどうしようもないときは右に持ってきます。

数十年このスタイルで図面を描いてきましたが、クレームはまずありませんでした。
この辺りも、良ければですが私のを真似ってください。

着色については、基本付けません。見にくい図面や変化を付けた方が良しとした場合のみ着色します。特に素材が違うときなどは着色します。

これで三面図は理解出来たと感じます。慣れればすぐにでも描けますよ!

作図ポイント

左の断面詳細図を見ていただければ分かるように、とても細かいところまで表現されています。

寸法、文字は左に表現されてますが、これについては前述したように、紙面の都合です。

ショーケースの構造については、すでに多く解説しています。

当サイトにも、少なからずありますのでそこでスタディしてください。

さて、ここでの重要なポイントをお伝えしましょう。


それは、木工以外の部分(ディティール)を覚えることです。例えば、作図ポイントとなるガラスケースの部分の納まりです。

今回の事例はもちろんですが、その他アクセサリーを扱う店舗、売り場には必ず、このタイプの什器が現れます。必ずです!

ですから、これから図面屋で生業とするなら早めに覚えておいた方が良いでしょう。
ちなみに、この図面は約3時間で描き上げたと聞きます。

それともう一つ!
この什器に付いている金物類も、知っておく方が便利です。(図面を描く際に)

ここでは、鍵、蝶番、スライドレール、アジャスターなどです。

私の場合、これらのサンプルをストックしているので、図面を描く時はそれらをコピペで貼ることにしています。(時短)

まとめとして

今回は、什器自体の具体的な説明は無かったので、がっかりした方もおられるでしょうが、ご勘弁を!あくまで、『稼ぐ図面の描き方』ですからご容赦を!

最近も気づいたことですが、図面を重要視しているゼネコンやサブゼネコンが増えているようです。
何故だか私には分かります。

と言うのも、最近のちまたに見る図面が酷いんです。きっとそのことが原因かも!

今日は以上です。
長々とお付き合いありがとうございます。

尚、乱文についてはご容赦を!

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ