壁面埋め込み型のショーケース01
京都十字屋_ 2019.04
■サイズ■仕様
W1700×D630×H2450
図面参照 
壁面:タイル貼り(木目調)
内部:化粧板仕上げ
引き違い扉:t=8クリアガラス
■備考
 

作図説明

ショーケースは、数あれど今回の事例はちょっと珍しいものです。壁面埋め込み型のハイショーケースなのですが、恐らくスーパーブランドの壁面でバッグ等の陳列ケースとしてよく使われるタイプの作図事例です。

壁面がタイル貼りなので、ちょっと厄介な作図作業となりましたが、そこはスチールLアングルの見切りとショーケースのガラス引き戸枠を兼用しています。以下がその詳細図です。

ひとつの什器として製作予定であれば、もっと簡単な収めで作図を描けたのですが・・・・・・・・・。壁面造作との絡みは、けっこう大変でしたね。

厄介だったのは、H=1700mmもあるガラスの引き違いのガラス扉なんですよね!重量もかなりあるので、収め図にも時間がかかりました。

結果、戸車付きのハカマで収めることを思いつき、作図を進めることにしました。ここで、平面詳細図と縦断面図の拡大図を見ていただきましょう。

壁面埋め込み型のショーケース02
平面詳細図と断面詳細図

内部は、前述したように造作壁にロイヤルのベルラ(旧ニートモジュール)を使用して、可動棚を取り付けることとしました。

可動棚については、ダボかスリットにするのが一般的ですが、見栄えが良くないのと商品が高級とあって、コストはかかりますがこのような結果となりました。

腰部は抽斗を設けましたが、壁面と同仕様にしているので取っ手の位置には悩みましたが、なんとか作図のようには納まりました。

単品什器として工場で製作し、それを壁面に納める方が良かったと感じます。これじゃメンテも大変ですからね!たまに、こういった難題が降りかかってくることがあります。

しかし、対応に遅れては図面の納期も当然遅れてしまいますので、普段から多くの資料をためておくことにしています。

要は、図面資料の引き出しを多く造るってことです。出来れば、カテゴリーごこに整理できれば言うことはありません。

誰もが即座に作図出来るわけではありません。作図の早さは資料の多さと正比例します。それと作図経験を積むことです。

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