スウィングドアに不可欠なヒンジ
一般的なスウィングドアの作図事例ですが、名称はいろいろあって、例えば、”バッタリ戸”や”ウエスタンドア”です。
今回は、スウィングで統一します。
使用素材は別として飲食店などの厨房の出入口でよく使用されています。
今回の事例は、両開きのスウィングドアとしては、一般的なドアです。
バーカウンターでの出入りの場合は、もう少しドアの高さが低いものもあります。
しかし、どれをとっても基本的には、同じようなものです。
このドア、一般的に使用するヒンジはグレビティヒンジやオートヒンジと呼ばれるものです。
前述した厨房やバーカウンターへの出入口に使用されます。
そういえばトイレブースなども同様です。
ちなみに我々業界人は、これをバッタリ戸(関西では)と呼んでいますが、聞いたことあるでしょ!
■サイズ | ■仕様 |
W900×D115×H2125 | スイングドア:t=30mm化粧合板仕上げ 枠:木下地ラッカー塗装仕上げ |
■備考 | |
⇒ グレビティヒンジ |
作図解説
まず、トップ画像を読み取ってください。
内容は、それほど難しいものではありません。通常の木製建具を描くより簡単かもしれません。
作図を見ても厄介な箇所はありません。
ただ、通常の木製建具には、平蝶番やそれに類する蝶番が付きますが、スィングドアでは、ヒンジを使用するので、若干、納めが違ってきます。
その辺りをしっかり理解するようにしてください。
注目は、平面詳細図と断面詳細図にあります。
以下、それぞれの詳細図を見ていきましょう。
作図ポイント
両断面図を見てお分かりのように、ヒンジは建具枠の芯に取り付けます。
後に出てくるヒンジの画像を見れば、きっと理解できると思いますが、作図もその納め方もシンプルで、作図経験者なら誰にだって描けます。
このヒンジの特徴は、ヒンジ内にスプリングが入っていて、建具が自動的に元の位置に戻ってくるようになっている点です。
最も多く使われるタイプとしては、2種類あり、建具の上下に取り付けるPヒンジタイプ(今回の事例)、それと普通丁番と同様の取り付け方をするタイプがあります。
以下、2種類のタイプのヒンジです。
Pヒンジタイプ
ひとつめは、今回の事例の使ったPヒンジです。
レジカウンターの横や厨房などの出入り口に使用されます。小さなドア(高さのない)などに取り付けるのに最適です。
西部劇の酒場などで見られる小ぶりなスイングドアのことです。
建具自体の重量もそれほどなく、このような軽量タイプには適しているようです。
普通蝶番タイプ
ふたつめは、普通丁番に似たタイプです。
トイレブースなどのスウィングドアに適しています。
建具の重量によっては、3点吊りも可能な点も理由の一つとして挙げられます。
ただ、どちらの丁番もスプリングで元の位置に戻ってくる設計なので、建具の小口はボウズ面にしておく事をおすすめします。
なぜならば万が一、かどばった建具で従業員さんやお客様が怪我をする恐れもあるからです。(要注意)
尚、その他のヒンジの画像サイトを添付しておきますので参考になさって下さい。⇒ グレビティヒンジ
まとめ
今回の事例は、如何でしたか?
仕事上、多くの建具図を描いてきましたが、このスィングドアは比較的、楽に描けます。
通常の建具図を描くときの半分の時間で描けますので、皆さんも一度この事例をなぞって描いてみては如何でしょう。
ものの1時間で描けます。
今回の内容はそれほど濃くはなかったような気がしますが、これもひとつの情報としてご自分の引き出しをひとつ増やしてください!
乱文、ご容赦を!
お願い致します!↓ ↓ ↓