建具にも耐火作用は不可欠!

今回は、「エースライト」という素材を使った引き戸の作図事例をご紹介します。

普段、なんの意識も無く建具図を描いていますが、配置場所によってはその建具に耐火作用が必須って建具があります。

それが以下の事例になります。
基本、下地は木軸組で製作しますので、木工建具となりますが、この「エースライト」を使うことで、防炎・防火効果が期待出来ます。

例えば、厨房廻りに設置する建具などには良いでしょう。

私も、「エースライト」についてあまり詳しくは無いので、参考サイトを添付しておきます。

■サイズ■仕様
W1479×D110×H2003
図面参照
縦枠:st曲げ 焼付塗装/上枠:St曲げ 焼付塗装
建具:t=34扉:エースライト+ケイカル板下地+シート貼り
■備考■備考:難易度

作図解説

毎回のようですが、作図は目を通しておいてください。
私の言ったことを守って進めてくれれば、図面の読み込みが徐々に早くなるはずです。

それでは、以下の平面詳細図をご覧下さい。
木軸下地にエースライト貼りが確認できますが、わかりますか>?

ゆっくり確実に進めて頂ければ、確実に理解出来ると思います。

ここでの注意点は、 OFFIFE側の納めです。
建具枠を見せないために、3mmのフラットバーで見切っているところです。その取り付け方もいいですね!(赤でマーキング)

シャープさがあって格好いい感じで仕上がっています。私が良くやる手ですが、毎回のように好評です!また、右側の開口補強も申し分無いです。

その他は特に変わった所はありませんが、建具右側の掘り込み引き手の下地がやや短く感じます。もう少しワイドを持てばしっかり嵌ります。

作図精度については、まずまずの図面と感じます。

次に断面詳細図を見てください。
こちらについては、注意点が2点あります。

まず、上部レールの納め方です。
開口補強は、良しとしてその下のレール部のスチール曲げ加工ですが、この部材に既製品が見つからなかったので、以下のように描きました。

こう言ったケースは多々発生しますので、自分なりに作っておけば、後になってきっと役立ちます。
私の場合は、こう言った感じのを約3種類作って、保存しています。

スチールの厚みは。1.6mm〜2mmあえあば充分です。

後は、下部のレール辺りの納めですが、これについてはメーカー各社様のHPで確認がとれますし、問い合わせしてもいいでしょう。

今回の作図事例は如何だったでしょうか>?
毎回にように、書きながらの説明は大変ですが、たまに読者の方から質問が飛んできます。

忙しい時は、なかなか対応はできませんが出来る限り誠意は尽くしますのでよろしく!
今は、万博も近いということで、HOTEL関連の図面が増えてます。

先月半ばで終了した物件も、7月あたりから動きそうなので今から緊張してます。
ええ歳こいて、やってるのは良いんですが体力無くなりました。

余計な話しでしたが、これからも図面屋頑張っていきますので、お立ち寄り下さい。
余田和でした。

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